私は、ヨガ挫折、脱落者でした

「私は、ヨガ挫折、脱落者でした」

”さよならヨガ、またいつか”
私が、ヨガを初めてしたときの感想です。
私はヨガで挫折しました。ヨガは自分に合わないし、もう二度とやることはないだろうと思っていました。

ヨガで苦い思いをされた方、
身体が固くてヨガを楽しめなかった方、
なんとなくポーズやプロセスに理屈が欲しかった方、

そんな私のような方々に、ヨガの楽しさをお伝えしたい一心でヨガレッスンをしています。

 

私自身、ヨガを初めて経験したとき
直後に胸やけ、貧血、翌日からの頭痛、不調マックスで、インスタントな感じでヨガ挫折しました。

周りの人がスイスイやれることが、自分にはできない。
どこをどうすれば、この足が動くのか、この腕が動くのかが全くわからずモヤモヤする・・・。
こんなにモヤモヤして苦しいのに、
周りの人は楽しそうだ、、、「私ダメな人間なんだな」と思いました。

それからは、”ヨガ”と聞くだけで顔も心も曇りました。

ヨガ嫌い、ヨガ拒絶のはじまりです。

 

ああやっぱり私は、永遠のアイドルビートルズには永遠に遠いのだな、と思いました。
ヨガへの憧れは、人一倍あるのに・・・。(ビートルズファンなら誰しもヨガについて考えるでしょう)ヨガをたしなむ方々のかっこよさに憧れ、
「私もがんばれば、ああなれるのか!!」
意気込みは120%で参加しましたが、

「ヨガはダメかもしれない」という予感もありました。
体がスーパー固いのですから…。
それに運動神経が人類最底辺ですから…。

ヨガは選ばれた人だけがやるものなのだ、だってビートルズにスティング、
鋼鉄のヒップでマドンナ、骨皮でも気品溢れるヴィネスパルトロウ、、、、、
冷静に考えると、ヨギーな方達からだいぶ離れてる自分なのです。

 

さよなら、ヨガ。
またいつか!

10数年前そう思ったはずなのに、私は今、ヨガの「楽しさ」を伝えたいと毎日レッスンをしています。
なぜでしょうか?
きっかけは「サーフィン」と「ロミロミ」にありました。

 

「ヨガ」と「サーフィン」:ヨガをやたらとすすめられる」

 

りかちゃん、運動会の日は休んでほしい と言われ続けた運動音痴の私が、

唯一みんなと一緒のラインに立って楽しめたスポーツがサーフィンでした。

ところが、サーフィンをしている人というのは、ヨガをしている方の多いこと多いこと!!!

ここでも「ヨガはしないの?」「ヨガはさ・・・」

ヨガが大きく私を揺さぶってくるのでした。

 

体が柔らかい方が、サーフィンはいいそうです。
誰が見てもサーフィン準備運動が固すぎる私には、「ヨガやりなよ~」という声がかかりまくるのです。

「でも」という言葉は使いたくない ので、

「そうでしょうねえ、いいですねえ」と、高貴を意識して笑顔でスルーしていました。

 

もうヨガのことは言わないで!
私は挫折者なの!
みんなが素晴らしいと讃えるものを、私は受け入れられなかったの!
器の小さい、小者なのよ!もういいの、ヨガは!!!

ますますヨガに拒絶反応が起きてしまいます。

 

この頃、「私はいつも、精神は安定してるし、健康だし、ヨガとかに心を奪われて夢中になれる人っていうのはやっぱどっか病んでるんじゃない?自分をみつめて、とか大地や宇宙を感じて、とかナンセンスだわ」と、すっかりヨガ否定者になっていました

 

ヨガ、、、憎くて愛しい、でも嫌なあいつ、、、な心のまま、1年が風のように過ぎました。

サーフィンから足が遠のく冬になると、身体が重くだるくなってきます。

 

「え?もしかして、ヨガやってれば・・・!?」

決別したはずのヨガなのに、頭と身体のどこかで「ヨガ」のことを考えていた私でした。

 

「ヨガ」と「ロミロミ」:またヨガが呼んでいる

ロミロミセラピストとしてスクールを開講しながらお客様の施術をしていました。
お客様はロミロミによって、身体が伸び、姿勢も良くなります。筋膜を解したり、本来の呼吸をひきだしたりすれば、身体はとっても健康に美しく輝きます。
が、1か月たてば自分の生活のクセで、また同じように肩が凝ったり腰がはったりしてきてしまうようでした。これを改善ケアすることも、セラピストワークの一つです。
「人間の身体って、実は正しい使い方があるんじゃないかな?」
ちゃんと使えば、健康を害するほとんどの痛みを軽減できるのでは?と。

ロミロミでお客様のお身体に触れる度にそう思い、またヨガのことが頭をかすめました。

そんなときパワーヨガのDVDと出会いました。
DVDの説明書きには、綺麗になるとか、ハイアーセルフとか、執着をとるとか、
そういう文字がかかれていなかったのです。
肉眼で見えることだけについて書かれていました。

パワーヨガのDVDはまさに「腑に落ちる」感覚でした。
全てのプロセス、「動」も「静」も楽しくてたまらない!という感じでした。
「無理をしなくていいんだよ。ベストを尽くそう」
失恋ソングのようによりそう吹き替えの声。

そこには「解剖学」と「骨格のための筋力」の物語がつまっていたのでした。

 

「ヨガインストラクターになる日:恋をして立ち止まる」

パワーヨガに出会い、素敵な先生(DVD)と出会い、毎晩仕事のあとでヨガをするのが楽しみで仕方なくなりました。
まさに蜜月。
DVDに沿ってヨガをすればするだけ、体内外の変化が起こります。

残念ながら…というか
持って生まれた性格もあるので、
心の上での大きな変化というものはあまりなくて、

「ビートルズのヨガの世界に私もついに!!」というヨコシマな感覚がシェアを占めました。

パワーヨガをすると、つまらない日は筋肉や節々に熱が生まれて、気付けば「楽しかった一日!」になっていました

楽しかった日は、体全体が整理整頓されるようで自分自身を総プロデュース出来たような気持ちになりました。

好きな人を見かける、目が合う、たまに話す、持ち物が同じ、こんな繰り返しで延々と、どうにでも幸せでいられたものです。
恋をすると、一定の繰り返しで結構満足します。

私もまた、パワーヨガのDVDに恋をしていたのでしょう。
毎日これをしていれば幸せでした。

・・・・幸せでいられたのです。心身ともに。

嵐は突然やってきます。

毎日3ヶ月も同じDVDをやっていれば、

もしかして、、、、この万人受けするDVDの世界はほんの一部なのではないか?

失恋乙女もなだめられる翻訳ボイスが流れる中で、一瞬思考が余所へいってしまいました。

そもそも私は、ヨガが嫌いだったわけで、ヨガとかは、心の病気や弱い人がやるものだと逆ギレして、ヨガに背中を向けた人間だったのではなかったか?

あれだけヨガの悪口をいってたことが、急に申し訳なくなったというか、「このままではダメだ!」と、カルマ的衝動にかられました。

数秒で一挙にいろいろな声がして、「パワーヨガのスタートラインに立って学んでみようか」「インストラクターとしてヨガを学ぶことは可能だろうか」DVDの白いタイツの先生(映像)をじっと見つめてみた。

先生は答えてくれません。
先生は昨日と同じことを言い、昨日と同じポーズをすすめている。

それはもう、3ヶ月前の先生と同じなんだもの。。。

相談するヨガの先生がいなかったのも幸運だったのかもしれません。

あそこで誰かに相談していたら、1年は迷って経過して、またさよならヨガになっていたと思います。
「パワーヨガ インストラクター」
と、検索し、調べててみることにしました。

 

「美しき解剖学と出会う:伝え方の大切さ」

ジェニー先生の講座と、善光寺のもつ雰囲気、季節、何もかもが美しく調和していて、忘れられない解剖学を学ぶことができました。

美しかったのです、先生の解剖学との向き合い方が。

幸運にも、天才バイリンガルと同期だったので、
天才バイリンガルがこれまた本当に美しい日本語で、
余すことなくジェニー先生の心を伝えてくださいました。

彼女の語彙力がなかったら、あの美しい解剖学と出会うことはなかったといっても過言ではありません。
伝え方で心と身体への響き方はこんなにも違うのかと衝撃的でした。

ジェニー先生と天才バイリンガルによって、

「肩甲骨」はただの肩甲骨ではなくなり、ダンスし、喜び、誰かを連れ出し、愛に溢れたジョイントであることがわかる

各ジョイントの美しさ、素晴らしさ、大袈裟ではなく、感動の涙が溢れそうになりました。

すべてが奇跡の連続で、それが連動しあって私たちは歩き、笑い、誰かの手を取っていけるのだ、と。

私にはちょっぴりの英語力がありました。
もしも英語力がゼロだったら、天才バイリンガルの素晴らしき行間もわからなかっただろうし、ジェニー先生の愛をここまで理解できなかったかもしれません。

人生において、苦しい思いをしたり、強烈な出来事だったりしたものは、どこかで関節となって繋がっていくのだと確信したのもこの美しき解剖学のおかげです。

自分の持っている「骨」、「関節」、「筋肉」、それらが連動する様はとても美しいのだということを、より多くの方に知ってほしい!と今日も考えています。

今思えば、最初のヨガで拒絶反応がでたのも、自分の身体を解剖学に沿って使えていなかったから「身体」と「脳」が嫌がっていたのだとわかります。

 

私と同じ気持ちでヨガから脱落してしまった方へ、

「ヨガをしたい!」と思った時、もう一度私と一緒にヨガをしていただけますか?
私の大好きな場所、ヨガイーストで。

私たちの持っているすべてのものは美しく、強烈で苦い思い出は、甘く淡い思い出となだらかに美しく繋がっています。

一度ヨガで挫折してしまったあなたの思い出が、楽しいヨガの思い出と、あなたの未来へ繋がっていくことを願っています

 

 

 

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