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  • トーエンの我がまち探究 おとなの社会見学

2025年 5月26日

【トーエンの我がまち探究〜おとなの社会見学〜  No.5】

  • ガスメーターの復帰方法

    扇子家

  • ガスメーターの復帰方法

    扇子家 外観

  • ガスメーターの復帰方法

    陣太鼓最中

  • ガスメーターの復帰方法

    田沼茶羊羹

  • ガスメーターの復帰方法

    焼菓子

  • ガスメーターの復帰方法

    田沼さんコラボ レモンチキンバジルサンド

創業108年を迎えた和菓子屋の歩み

大正6年に扇子家(おうぎや)として開店して以来、108年の歴史を誇ります。創業当初から今日まで、変わらず愛され続けてきました。地元産食材の持つ薫りを大切にし、地域に根ざしたお菓子作りが印象的なお店です。

初代から4代目への歩み

初代は栃木県出身で、東京で和菓子作りを学び、後に和菓子作りの先生としても活躍していました。その後、縁あって現在の牧之原市片浜地区にて、和菓子店を開業。地域の人々に和菓子の魅力を伝え続けました。地元へのこだわりは「陣太鼓最中(じんだいこもなか)」というお菓子に表れていて、香ばしく焼いた餅皮と季節により豆の煮方、餡の練り方を変え、皮と餡の相性を考えて作られています。サクッとした食感と小豆餡の甘さの微妙な組み合わせが今も好評です。皮は、お餅を最中の鉄製の型に入れて挟み込む様にして焼くのですが、静岡市で100年以上続く、最中の皮専門のお店より取り寄せて作られています。大正時代からお付き合いのあるこのお店は、とても職人気質でしっかりした、香ばしい焼き皮の最中を作られています。そのため、皮に負けない様な美味しい大納言小豆の餡を作っているそうです。その餡には上質な砂糖を使用しているためあっさり、しっとり、小豆の味が引き立つような味わいが特徴です。

地域に根ざしたお菓子作りという志は引き継がれ、地元・田沼産の茶葉を使った「田沼茶羊羹」も誕生しました。さらに3代目は和菓子だけでなく、洋菓子作りにも挑戦。特に注目すべきは、2008年「味噌まんじゅうDE秀クリーム」と、2010年に「おみかんdeシュー」 が米粉を使った洋菓子「米粉FOODコンテスト・プロ部門」で最高金賞を受賞したこと。さらに、2009年には静岡県新商品セレクションで金賞を受賞、工芸菓子コンクールでも入賞を果たすなど、数々の輝かしい成績をあげています。先代が築いた地域・地元への強い意識を大切にしながら、より多様な創作に取り組んできました。また、2010年には「ふじのくに食の都づくり仕事人」として静岡県知事から認定を受け、この業績は静岡県産の食材を積極的に活用し、地元農産業を支える菓子作りを推進したことが評価された結果です。

さらに新商品作りには地元高校生とのコラボレーションも。地元高校生からの「地元にちなんだ商品を作ってほしい」という声を受けて、さらに商品開発が進みました。それ以来、毎年のように同種の要望を受け続けており、地域密着の姿勢が根付いています。

現在、4代目の克徳(かつのり)さんが新たな分野へと挑戦しています。克徳さんは三島のケーキ屋さんでの修行時、その修行先の会社が新規事業としてパン屋を立ち上げることとなり、その立ち上げスタッフとしてパン作りに携わりました。さまざまなパン作りを経験し2023年7月に、現在の店舗に戻り、和・洋菓子だけでなくパンという新しい商品開発にも力を入れています。一番人気はメロンパン。早い時間帯になくなることもあるので早めの来店がおすすめです。牧之原にちなんだ「田沼さんコラボ レモンバジルチキンサンド」を始め20〜30種類のパンが並びます。取材にお伺いした際もお客さんが途切れることがなく、パン人気の高さがうかがえました。

「田沼さんコラボ レモンバジルチキンサンド」

口に入れるたび必ずチキンが味わえるように作られていて、一口ごとにバジルチキンが香ります。その香りと味に負けないパンは、ふかふかで噛むごとに味わいが増していきます。このバジルチキンとパンの融合は、前述した陣太鼓最中の餡と皮へのこだわりが受け継がれているように感じました。

創業時から地元にこだわり、素材と味にこだわる和菓子作り、洋菓子作り、さらにはパン作りと進化を続ける扇子家さん。初代の思いが受け継がれこれからどのような商品を生みだしてくれるのか楽しみですね。

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